2009年5月24日日曜日

だから日本語はヤヤコシイ・・・


学生の頃、N教授と言う学術的にはスゴイ業績がありながら、とっても話が面白くて、かわいいオジイチャン先生の一般教養の講義を取っていました。いつも自宅からお花を持って来られ、階段教室のすり鉢の底の教卓に一輪飾られ、印象的でした。

ある日、教室に入って行くと、私の家にもある花が控えめに飾られていました。

講義が始まると、最初に先生が、「この花の名前を知っている人」と問われたので、思わず「ハイ!」と手を上げました。「そこの君」と当てられたので、私は自信を持って「シランです!」と答えました。先生は「そうだね!」と言われたのですが、それと同時に周囲からクスクスと笑い声が聞こえるのです。

私は「何で?」としばし気が付きませんでした・・・だいぶ経ってから、「そうか!」と分かり、自分でも笑ってしまいました。

私と先生にとっては、シラン=紫蘭、だったのですが、他の人にとっては、シラン=知らん、だったようで・・・知っていますか?と言われたのに、元気よく、知りません!と答えた二人の掛け合いが面白かったのでしょうねぇ・・・

この花の季節になると、花の色と同時にあのオジイチャン先生を思い出します。

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