2009年5月30日土曜日

あのお顔まで50分・・・


それにしてもスゴい人の数だった・・・だいぶ前にテレビで見た時もすでに長蛇の列だったけど、雨の平日だからちょっとは少ないかなぁ・・・との期待もむなしく、建物に入るまでにこの待ち時間!後から後から人が押し寄せて来る・・・やっと入館。黒木瞳さんの柔らかい音声ガイドを聴きながら進むと、今までにも増して人、人、人・・・以外と小さく華奢なそのお顔は、人々の苦悩を一身に抱え込んだように眉をひそめる。高1の時の担任の先生が、悩みがあると、いつも阿修羅に会いに行くんだ・・・と大きな写真を皆に見せながら言われたことが、ずっと頭に残っていた。30年以上前に初めて見たその姿は正直言って奇妙、あまりピンと来なかった。でも、その奇妙さ故に心のどこかにずっとしまっていた宝物のような気もする。前後左右四方から見えるその周りを幾重にも人垣が取り囲み、前列の人はひじを付き、無言のまま阿修羅を見ている、いや会っているのである。まるで、テレパシーでも送っているかのように、一人一人自分の苦悩を阿修羅に話しているのだろうか・・・?歳と共に仏像の素晴らしさに心惹かれる今日この頃、お念珠を片手にあちこちのお顔に会いに行く日も近いかもしれない・・・合掌

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