2009年5月10日日曜日

思い出請け負います・・・?


今日は母の日ですね。何とか熱も落ち着いて来たようで、今日はたまったお洗濯から行動を徐々に開始!

さて、最近ブログに載せる写真を選ぶのに、写真について思うことがよくあります。その中で、母と写真の思い出をひとつ。

昨年、実家に帰った時、高齢の母が「珍しいものが出てきたから見せてあげる」と言って、一枚のセピア色の大きな写真を持って来ました。それは私が初めて見る、父の若かりし頃の写真でした。結婚する前に仕事場でお昼休みにキャッチボールをしているところでした。足を高く上げ、今にもボールを投げるポーズで、結構カッコイイ!?母は「私、この写真が一番好きで、ず~っと持ってたけど、大事にし過ぎてどこに収めたかわからなかった。お父さんカッコイイでしょ!!」と、まるで少女のように50を過ぎた娘の私に嬉しそうに話します。父は向こうの部屋で聞いていたかどうだか・・・?ところが、残念なことに、縦横数箇所ビリビリと、大きく破れているのです!かわいそうに・・・それを母は裏からテープを貼って補修していました。「もったいないねぇ・・・」と話していると、「綺麗に修正できるかもしれない・・・」と横から主人の一言!「え~っ!!ホント??」と母子で驚いていると、「たぶん出来ると思うよ」と心強いお言葉!!かくして、その写真を持ち帰り、パソコンに向かう主人・・・スキャニングして、移植して、きずを一つ一つ消して、ぼかして、セピア色を合わせて・・・それはそれは、地道な作業の繰り返し・・・

そう言えば、私の好きな金曜夜のお楽しみ、「探偵ナイト・スクープ」でかなり前に依頼があった写真修正の話を思い出しました。まだパソコンがそんなに一般には普及していなかった頃、依頼者の祖父の写真をなんとかしてほしいというものでした。残っている写真は何かで撮った集合写真一枚、祖父の両頬には他の人の頭があり、祖父の顔が良くわからないのです。今度、法事をするにあたり、きちんと顔が写った祖父の遺影がなんとかほしいと・・・そんなことできるの?と見ていると、どこかの大学にそれを持ち込み、訳を話し、協力をお願いするのです。大学側はそれを快諾し、作業を開始!まるでマジックを見ているかのごとくに写真が作られて行きます。びっくりしました・・・そして、見事に甦った祖父の写真を依頼者の家に持って帰ると、集まった親戚が初めて見る祖父の顔に一同涙、涙・・・パソコンってすごいんだぁ・・・と、私。

さて、そうこうしているうちに我が父親の50年以上前の笑顔が綺麗に出来上がって来ました。「ほんとに出来るんだねぇ・・・!」とびっくりする私。母が言うように、ほんとにカッコイイ(手前味噌で失礼!)。額に入れて、実家に送ると、母から大喜びの電話!おばあちゃんになっても少女のような気持ちを持っている我が母にちょっと嬉しい娘です。良かった、良かった・・・甦らせてくれた主人には感謝!今でも一番良く見えるカウンターの上で、野球帽の父は微笑み、向こうの部屋で白髪の父は昼寝中・・・

2 件のコメント:

ひっぽ さんのコメント...

乙女なお母さん、かわいいですね。

え~お婿さんに恵まれて、お母さんも(モチロン、娘も)幸せじゃね~

月のうさぎ さんのコメント...

ありがとうございます。いやいや、厳しさも人一倍ありまして・・・