私の住んでいる街の周辺は、今あちこちで工事中です。
もちろん年度末のものもありますが、地域の開発で土壌が何メートルも高くされるため、立ち退きをしたり、したくもない建て替えをするハメになったり、又は新しい道路が出来るために立ち退かされたり・・・
大きく変わり、新しい建物が次々と現れます。
写真は‘鶏肋堂’(けいろくどう)という古い米蔵のギャラリーです。
ほとんど手を加えず、昔のそのままの蔵が不思議な雰囲気があり、落ち着きます。
壁の一部が厚いくぐり戸になっていて、その向こうは小さなカフェです。
初めて行った時、ケーキセットを頼むと、趣のあるトレイ代わりのお皿にコーヒーとケーキ、庭で咲いてるお花が一輪添えられて出て来ました。
オーナーのNさんとは何だか話が合い、私の作品展も開かせていただきました。
更に、私の作品を気に入ってくださり、そこで使うカップとトレイを作らせていただいたりとずいぶん楽しい時間を過ごしました。
しかし・・・ここも開発の地域で、もうすぐ無くなります・・・
先日、ギャラリーを久しぶりに訪ねました。
やっぱりホッとする空間・・・鶏肋とは鶏の骨、つまりガラです。
骨になっても何か役に立てないかと古い建物をギャラリーに・・・十分良い味が出ています!
ほんとに惜しいなぁ・・・