2009年7月26日日曜日

日曜朝のお楽しみ


今日も起きたら雨降り・・・午前中は家でゴロゴロ。

日曜日の朝、何も予定がなければ、ほぼNHKの‘日曜美術館’を観ています。子供が小さい頃のこの時間は、お子ちゃま向けの戦隊モノ、おせっかい動物の出て来るアニメなどなどが定番だったので、ここ10年ぐらいでしょうか・・・?なので、観ていないものも沢山あります。

しかし、私が観た中でさえ、衝撃を受けるものが多数あり、前から録画してでも観れば良かったぁ・・・と悔しさいっぱいです。

人はパンのみに生きるにあらず・・・とは昔から言われている言葉ですが、この番組を観ていると、人間にとっての美術、芸術が何であるかを改めて問われている気がします。

個人的な意見を言わせてもらえば、芸術は好み、嗜好の極地だと思うので、何も知らずに作品だけを観て、これは好き、これは嫌いと勝手に決め付けていた部分があります。たとえ有名な作家の作品でも、一つ何十万、何百万、何千万と言われても、自分にピンと来ないものは来ません。

ところが、この番組を観出してから、作品の出来る過程、作者の精神状態、時代背景などの解説を聞いていると、その作品が描かれるべくして描かれた絵、作られるべくして作られた形であることが分かって来ました。そうして鑑賞すると、見方が全然違って来たのです。

この写真は、高島野十郎という画家の‘蝋燭’という絵です。残念ながら、この回はずいぶん前だったので、テレビでは観ていませんでした。数年前、‘日曜美術館30年展’の会場で、初めて観ました。正直言って、これを観た瞬間、全身に鳥肌が立ったのを覚えています。

ほとんど無名で謎の画家だったようで、この番組で紹介されて一躍有名になったそうです。これの他に何とも不気味な自画像が二点、コワいけれど、吸い込まれて行きそうな目に足が動きませんでした。

わが身を焦がして、周りを照らす・・・私にとって、衝撃の一枚でした。

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