今日から義父の入院生活が4週間目に入りました。2週間の予定でしたが、目的の成果が思うように出ず、今日に至っています。85歳の義父に81歳の義母が泊り込みで付き添っています。私達が交代すると言うのですが、義母は自分の役目と思っているので、なかなか受け付けてはもらえません。
ここで義母が倒れたらそれこそ大変なので、出来るだけ毎日顔を出して、お弁当やお茶、果物などを持って行きます。時々お風呂に入る時に私が交代しています。
先日、ベッドから起き上がろうとしているので、「なんですか?」と聞くと、突然「歩きたい!」と言うのです。足がむくんで、ほとんど土踏まずもない状況なので、何もナシでは歩けません。すると、部屋にあるイスの肘宛に手をかけ、少し前に出しては今度は足を出す・・・という動作を繰り返し、部屋の中を何往復もしました。おそらく普段通所している介護施設でのリハビリが頭の中にあるのでしょう。
そこで、Uの字型の歩行器を借り、歩く練習をすることにしました。最初は早さが掴めず、すぐに疲れてしまいましたが、今日は途中で何度も止まりながらも、ナースステイションを一周出来ました。
途中、若い看護師さんが、前かがみになっている義父の顔を下から覗き込んで、「〇〇さん、頑張ってね!」と笑顔で声をかけて下さいました。義父は「ありがとうねぇ」と言いながら、看護師さんが通り過ぎた後、「若い人に声をかけてもらうのはうれしいねぇ・・・」と涙を流しているのです。
若い頃はとても矍鑠として、孫達にとっては、やさしいけれど、コワいオジイチャンでした。そのオジイチャンの面影は今はありません・・・記憶も少しづつ怪しくなっています。でも、無意識にでも、‘歩く’という行動をとる義父を見ていると、‘生きる’という意味を改めて考えてしまいます。
庭のホトトギスが咲きました。小さな花ですが、とてもデザインされた花びらには生きる術が詰まっているのでしょうね・・・
2 件のコメント:
家を留守にしていたので、
久しぶりに訪問したら、
月のうさぎさんのひとり言に、
ほろり....ほろり....
成長も老いも同時進行の今、
一日、一日を大切に生きなきゃと思いました。
ひっぽさん、お帰りなさい。人生、波静かな日々はなかなかありませんね!
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