2010年1月2日土曜日

お正月の思い出


今日は私の実家で、両親、弟家族とのお正月の集まりでした。いつものことながら、おしゃべりは尽きません・・・

さて私が子供の頃、母の実家は防府天満宮の参道で商売をしていました。夏休みなど長期の休みには、必ず何日か泊まりに行き、天神様は私の遊び場でもありました。

何と言っても、最大の楽しみはお正月です!昭和30年~40年代前半、まだまだ車でお参りに行く人は少なく、当時国鉄の防府駅から天満宮まではすごい人並みだったのです。

大晦日の夜、家の前の石畳の参道はし~んとしています。‘紅白歌合戦’を見ながら、表の音に耳を澄ませます。

除夜の鐘が近づくにつれ、靴音、げたの音、草履の音がポツポツ聞こえて来ます。‘あ~、そろそろだなぁ・・・!’と、ワクワクしながら待っています。

そして、紅白が終わると、一気に表がざわめいて来ます。皆、山門が開くのを待って、天神様に参拝するのです。この人の流れが2時頃まで続き、徐々にまた静まって来ます。

表の足音を聞きながらお風呂に入り、やっと眠りにつきます。

朝、夢の中でカランコロン、カタカタ、シャンシャンという音が大きくなり目が覚める・・・2回の窓を開けて下を見ると、もうすごい数の人々で表の参道が埋っています。天神様の方に目をやると、階段の上まで人、人、人・・・!

一気にテンションが上がり、お正月気分全開です!着物を綺麗に着て、手に破魔矢を持って、お面や綿菓子、おもちゃを持った女の子は髪に鈴の付いた飾りを付け、ちょっとだけ口紅なんぞでおめかしして、可愛い着物を着て・・・まさに日本のお正月です。

親族が集まって、挨拶をし、御節を食べて、天神様にお参り、そのまま近くのお墓参り・・・元旦の恒例行事です。

楽しかったなぁ・・・懐かしいなぁ・・・

残念ながら、今は道路拡張で立ち退きになり、あれだけ賑わった参道も、横に車道が出来、ほとんど人通りもなく、あの頃は何だったんだろう・・・?と思うくらいの変わり様・・・

思い出は心の中で行き続けます。

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