昨日の片付けの続きなのですが・・・
このノートは、私の父方の祖母が左手でデッサンしていたものです。
お茶と生け花を教えていた祖母は、私が小学校2年生のある朝、目が覚めたら右半身がマヒして起きられなくなっていました。
寝ている間に脳血栓になっていたのです。
余りの突然、しかも今から45年以上前のこと、動かすなんてもってのほか、ひたすら寝ることが一番の治療?でした。
結局、言語障害、右半身マヒということで固定されてしまいましたが、毎日自分の力で散歩したり、お風呂にも入り、その後20年余り、私の長男が一才を過ぎるまで実家で暮らしました。
祖母の後を引き継いで、母が教室をしていたので、毎週来る花材を楽しみにしていました。
このノートは、祖母が亡くなった後、何かの役に立つからと母が私に渡してくれました。
パラパラめくると、同じ花材で2種類のお花が生けてあります。
病気が落ち着いた頃、一生懸命左手で字を書く練習をしていた祖母、右手でノートを押さえることも出来ず、左手首でノートを押さえ、一字一字・・・
まだまだそんな歳ではないはずなのに、突然自由を奪われた祖母の‘生きる’ということへの力強さが伝わって来ます。
以前は季節の花のページを開いて飾ったりしていましたが、ここ数年、本の間に挟まって忘れていました。
久々に開くと、何だかとても不思議な気持ち・・・
色々な意味で、私の原点のような気がします。
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