2009年11月5日木曜日

想像の世界


今日は午後から、素焼きした作品に釉薬を付ける作業でした。ネンドをこね、形を作り、要らない部分を削り、素焼きをして、釉薬を付け、本焼きをして、やっと完成!どんな小さな作品でもこの工程を辿ります。

釉薬は人が手を加えられる最後の作業、これによって雰囲気がガラリと変わります。しかし、困ったことに、釉薬の色は、完成した時に出る色とは必ずしも一致しないのです・・・

だから、初めて間もない人は、いや、長い人も、完成の色を想像しながら作業して行かなければいけません。しかも、釉薬の濃さ、作品を浸ける時間によって、色が全然違って来ます。

濃く浸ければ良いってもんじゃないんですよねぇ・・・これが!濃すぎると、釉薬が重すぎて、ドサッと落ちてしまう。薄すぎると、本来の色が出ない・・・

更に、窯の中の配置でも色が違って来ます。火口、中間、出口と炎が通る順番で温度が違い、段数によっても違う・・・

ここにコレを入れて、次にコレを置いて、その後ろにこれコレを・・・と、頭の中で炎の通り方を想像しながら窯詰めをします。

毎回この繰り返し・・・そして、明日は本焼き。また、炎の神様に手を合わせるしかないよなぁ・・・!

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