2010年5月2日日曜日

倶会一処


今日は一昨年亡くなった伯父の三回忌だった。

ここ数年、歳をとったせいか、妙にお寺さんの講話が心に響く。

以下はその中のお話。

{先日の木村拓也さんのお葬式は、広島で浄土真宗のお坊さんによって、浄土真宗の葬儀が行われた。

しかし翌日の大手スポーツ誌の紙面には、‘葬儀’ではなく、‘告別式’と書かれてあった。

職業柄それに強い違和感を覚えた。

‘葬儀’と‘告別式’は全然意味が違う。記者は意味の違いを知らないらしい。

告別式は、別れを告げる式であり、葬儀は仏様を見送って、また会おうと約束するための式である。

浄土真宗の多い広島のお墓には独特の言葉が彫ってある。

倶会一処(くえいっしょ)ー倶(とも)に一つの場所で出会うということ。

あの時行われたのは、告別式ではなく、まさしく葬儀だった。}

また会おうーというセリフは、先日もテレビで観た‘おくりびと’の中で、焼き場の管理人の笹野高史さんのセリフである。

葬儀の大切さ、法事の意味・・・色々と感慨深い一日だった。


0 件のコメント: