2010年6月12日土曜日

温故知新


7年近く陶芸教室に通ってくれている生徒のTさんが、4月から生け花の教室にも通い始めたそうで、最近は陶芸をしながら、花の生け方の話を良くしています。

今日は午前中お花のお稽古で、午後から梅を取りに寄ってくれました。

いつも陶芸は夜の教室なので、なかなかお茶も飲めず、久々に午後の時間をおしゃべりで過ごしました。

色々な話をする中で、生け花に対して、私自身が新発見、再認識をしたことに驚いています。

Tさんは、花材を見てもどこを切ったら良いのか分からないと言います。

しかし先生は、パッと見ただけであちこちを切ったり折ったりしているそうです。

同じように生けるのに、全然違うと・・・

もちろんまだ2ヶ月あまりなので、分からないのは当然です。

そんな話を聞いていると、生け花ー華道ーってすごいんだ・・・と思わずにはいられません。

器を花で埋め尽くすフラワーアレンジメントと違って、生け花は器と花材と空間のバランスで成り立っている表現です。

前者は前者の表現の仕方で、それはそれはため息が出るように綺麗な芸術が完成します。

しかし後者は、前者に比べたら遥かに少ない量の花材で、息を呑むようにハッとする場面を作ります。

う~ん・・・まさしく日本人の感性だなぁ・・・と、子供の頃から今まで当たり前のように接して来た生け花という生け方に、驚いてしまいました。

そんなこと、昔から分かってることジャン!と言われればそうなのですが、ゼロから始めた人の感想を聞いていると、正面からスッと中に入って行った気がして、自分でビックリ!

茶道もそうだけど、もっと自分の国の文化を知らなくてはいかんなぁ・・・と反省。

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