2015年1月22日木曜日

今さらですが・・・

初めて(と言っても一度だけ)吉田拓郎のライブに行ったのは中学二年の時だった。
中学生になると同時にラジオの深夜放送にハマり、フォークソングに目覚め、習っていたピアノをやめて、爪を伸ばしてヤマハのメイトコースのフォークギターを習いに行ったこともある。
学校の先輩でもある、同級生Sさんのお姉さんが、広島にいた頃の拓郎(あえて呼び捨てですが)にギターを教えてもらっていたという何ともローカルのよしみもあり、Sさんに誘われて行ったのである。
申し訳ないけれど、好みの顔ではなかったし、あの字余りの歌詞になかなか馴染めなかったので、自分から好んで聞くことはあまりなかった。
が、その頃のライブはまだ録音規制もかかっておらず、始まり近くなると、突然誰かが舞台に向かって走って来て、バタッと大きなモノを置いてまた席まで駆け上がって行ったのを皮きりに、何人もの人が次々にバタッ!バタッ!と四角い箱を置いては戻って行った。
それは、テープレコーダーだった!!
開演の時には、舞台の一番前にはズラリと箱が並び、しかし、撤去されることもなく拓郎は現れ、演奏した。
今思うと、夢のような空間だったなぁ・・・
それから数十年の月日が流れ、私はいくつかのヒット曲はそれなりに耳にし、拓郎は何度かの病に臥した。
最近、色んな人が色んな他人の曲をカバーしている。
徳永英明の「vocalist」シリーズなどはホントに素晴らしい!
テレビでも「カバーズ」が楽しみで、欠かさず観ている。
本人が歌っているよりも他の人が歌う方が、よりその曲の良さが伝わって来る気がする。
先日の回は「真心ブラザーズ」だった。
その中で歌われたのが吉田拓郎の「流星」、字幕で歌詞が出るのを読んでいると、その深さに驚く。
しかも拓郎はその歌詞を30代に書いている。
やっぱり拓郎は偉大だ!・・・ということを今さらながらに思う。
トシを取るのもまんざらではないな!

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