2013年3月18日月曜日

昭和の記憶

防府小旅行の後編です・・・
一番下の写真の池のある場所にかつて母方の祖父母の家がありました。
新しい道路が通ると言うことで、10年以上前に立ち退きせざるを得なくなり、従妹や叔母は引っ越すことになりました。
しかし数年後、予算が立たなくなったとかで、あっけなく計画はパー!になり、結局参道の入り口ということで、憩いの場所となりました。
三叉路の突端で、赤い欄干の右は防府天満宮へと続く真っすぐな石畳の道でした。
今でこそほとんどの人が車での参拝となり、ここを通る人が全くと言って良いほどいなくなりましたが、私が子供の頃は、お正月ともなるとそれはそれはすごい人の波!
大晦日、お節を作りながら紅白歌合戦を見て、除夜の鐘を聞く頃にお風呂に入って寝る・・・
ふと気が付くと、夢の中の音がだんだん大きくなる・・・
かんざしや草履に付いている鈴のシャンシャンという音、カラコロという下駄の音、楽しそうな話し声・・・
パッと目を覚まし、寝間着のまま二階の窓を開け、そぉ〜っと顔だけ出してみる・・・
すぐ下の道は見事に人で埋め尽くされ、左を向くと天満宮へと人の波が延々と続く!
お正月だぁ!!と身体中がワクワクするのです。
お祭りの時も、時代衣装に身を包んだ人や飾られた馬が通ったり、露天で買った綿菓子やお面を持った子どもたちが嬉しそうに通ったり・・・
山のような思い出が次から次から出て来ます!
階段の手前の灯籠の間にはズラッと露天が並び、天まで届くかと思えた階段も今はやけに低く、当たり前だけど年月の長さを感じる・・・
今は高校生が発案した「幸せます」と言う方言のお土産がヒットし、違う意味での盛り上がりもあるようで、何だか嬉しいような悲しいような・・・

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