2012年5月20日日曜日

嬉しい一言・・・3


今朝、久しぶりに日曜美術館を正規の時間に観ました。
アンコールの彫刻家佐藤忠良の作品でしたが、観ているうちに何だかジワ~~と来るものがあり、芸術の持つ力を改めて感じました。
2~3日前、突然ある方から電話があり、その時は別の件の用事だったのですが、また電話があったので、今度は何だろうと思ったら、酢物などを入れる器が欲しいとのこと!
先日の電話の時に言いたかったけれど、迷惑をかけたらいけないので言えなかったと仰います。
事実、まさかその方からウチに連絡があるなどとは考えてもいなかったので、びっくりしました。
その方は、私が行っていたカフェのお客様、以前お店での作品展の折に私の作品を買ってくださり、その時の名刺を持っていらっしゃったのです。
あいにく今年に入ってからは義父のこと、私の腕のことで、全然作品を作っていなかったので、ご希望に添えないかもしれないと言いましたが、一つ二つはありますが・・・と言うと、それを欲しいと仰るので、先ずは見ていただいてからということで、昨日わざわざ来られました。
わざわざというのは、その方は80前のおばあちゃん、しかも焼山という遥かはるか遠い所からバスに乗って来られたのです。
平日はないけれど、土日は焼山からうちの近くの終点までちょうど良い時間に一本だけ直通があるそうで、たっぷり一時間バスに揺られて来られました。
何度かお店ではお会いしたものの、実際歩かれるのを見たのは初めてで、杖はないにしろ、実家の母同様だいぶ足が・・・
何だか申し訳ないような気持ちでゆっくりゆっくり歩いてご案内。
結局、小鉢2個の他、スパゲッティを盛るお皿も欲しいと言われ、「年寄り二人だから、あまり大きくなくて良いの」とちょっと深めのお皿2枚、それに後2つ作品を加え、計6個も!
さすがに重いので、明日にでも持って行きますよと何度も言いましたが、バスに乗ったら大丈夫だからと言われるので、頑丈に包装し、バス停まで持参。
帰りは呉駅で乗換えなので、大丈夫かと内心ヒヤヒヤしながらいましたが、夕方おばあちゃんから電話!
「心配されたでしょうが、壊れずに無事帰りましたよ。スパゲッティを盛ろうと思っていたお皿、今日はハヤシライスを作ったので、それを盛ったら、ちょうど良かった!深めを選んで正解だったわ!嬉しくて、それをお伝えしたかったの!」と弾んだ声。
良かった・・・
静かな食卓にちょっと賑やかさが添えられたかな?
嬉しい一言、これが制作の力なんですよねぇ・・・
写真のガラスのきのこ、蜂は友人Yさんの作品、きのこの草むら、蜂のホットケーキにバター・・・
可愛いの一言に尽きます!

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