2011年2月23日水曜日

記憶


地震のニュースに胸が痛みます。

こんな時に私にとっての地震の記憶など、風で飛んでしまいそうなチッポケなものですが、その時はそれはそれで怖い体験でした。

ここに引っ越してちょうど一年の3月、呉周辺を襲った地震、近所でもかなりの被害が出ました。

しかし私がそれを知ったのは、法事の最中の東京でした。

何がどうなったかサッパリ分からず、真っ青になりました。

当時、我が家は誰ひとりケータイを持っておらず、やっと公衆電話が通じ、一応家族が無事なことを確かめホッ・・・

その時家族は4人ともバラバラな場所へいました。

夫A型は会社、私は東京、長男は外出中、次男は友人5人と自宅・・・

もしこれがもっと大きな地震だったら、どうなっていただろうと帰ってから不安になりました。

それでも私はその揺れを体験していなかったので、何だかピンと来ないまま翌年の秋!

お昼を食べ、一休みしていたら突然の地震!

かなりの揺れで、心臓が飛び出るほどバクバクと波打っているのがわかりました。

その日私は本焼きをしていたのです!

その時の温度は1100℃強、1240℃まであと1~2時間というところでした。

一瞬、もうダメだ!!と思いながら、揺れが終わるや否や外に出ました。

窯の場所まで10mあまり、恐怖で膝がガクガクするのを必死で堪えながら辿り着きました。

一応倒れずにまだゴーッという音を出しながら動いている窯を見て、ヘナヘナと・・・

急いでスイッチを切り、音が静まるのを待ちながら、どこか危ない所はないかと定まらない視点であちこち確認、下を見ると、キャスターが動いていて、あと10cmぐらいで、一段落ちるところでした。

あの時ほど全身が恐怖だったことはありません・・・

今回の地震に比べたら、ほんとに小さなこと・・・

一刻も早く、皆さんの救出がなされますよう、お祈りいたします。

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