2016年6月3日金曜日

ニッポン・チャチャチャ!!

NHKの番組「72時間」が好きです。
一つの場所に三日間、定点観測でそこに来る人々を追います。
毎回、涙あり、笑いあり、でも最後は涙・・・という、人間って素晴らしいなぁと心が温かくなる番組です。
昨年のベストテンでは、秋田の「うどんの自動販売機」も面白かったのですが、(確か)名古屋駅の忘れ物センターでの回が印象的でした。
先日の火曜日、いつものように実家通いでJRに乗りました。
広島駅で乗り換え、座ったところでICOCAを出そうとしたら、ICOCAが無い!!
えっ!!えぇ~~~ウッソォ!と慌てふためいてアチコチ探しても無い!
仕方がないので、取りあえず降りて改札口前でもう一度荷物の中を探す・・・無い・・・
まぁ、ダメ元で届けておこうかと窓口で声をかけました。
女性の職員の方が丁寧に話を聞いて下さり、後から連絡しますとのこと。
周りの職員の目は「そんなもん、出て来るわけないよなぁ・・・」と言わんばかりの雰囲気。
そう言えば、改札前にコンビニで飲み物を買った時のレシートがある!
いつもはケータイのIDですが、その日は手にICOCAを持っていたのでそれで払いました。
見ると、レシートの下の方にICOCA番号の字が幾つかと残高がクッキリハッキリ!!
【残高10.199】・・・そうなんです、実家までの片道は820円、ボンボン減って行くので先週帰りに入れたばかりだったのです!
定期ではないので名前は書いてないし、これだけ残ってたらなぁ・・・
重い足取りで実家に行き
そんな素振りは見せずいつも通りに振る舞います。
この交通費の出所は実家なので、母には言えず、かといって夫A型にも言えるわけがなく、でも誰かに言いたい!!!
同級生にラインを送り、ちょっと気を紛らわせていました。
数時間後、先ほどの職員の方から電話があり、「呉線の車内にはなかったそうですが、まだ広島駅の構内もありますし、もしかしたら忘れ物センターに届けられるかもしれないので、そちらの番号をお知らせしましょう」と懇切丁寧に教えてくださいましたが、「はいはい」と言いながら内心「もうダメだぁ・・・」と思いながら番号をメモりました。
翌朝、両親をデイサービスに送り出した後、まぁ、聞くだけ聞いてみようかと忘れ物センターに電話をしました。
斯く斯く然々と説明すると、(たぶん)パソコンを見ながら対応されていた職員の方が、「それらしきモノがありますねぇ」と言うではありませんか!!??
「えぇっ!!ありますか??!」
「ちょっと待って下さいよ、現物を持って来てみますから」と保留音が流れて来ると共に私の目からも涙がじわ~っと流れ・・・
「確認しますから、ICOCA番号と残高を言ってください」
「はい、番号が○○XXで残高が10199円です」
「はい!合ってますね!」
「良かったぁ!今日帰りに取りに行きます!」
昨日の打ちひしがれた気持ちが一転し、日本ってすごいわぁ!と感謝感激雨霰!
帰りにセンターに寄ってICOCAをもらって、「何方が届けてくださったんでしょうか?」と聞くと、書類を見て「職員ですね」とのこと。
そうかぁ、でも昨日はなかったと言われたから、誰かお客さんが拾って職員に渡してくれたんだろうなぁ・・と想像を広げる。
一時でも疑いを持った自分が恥ずかしいなぁと深く反省。
まさか自分がテレビ番組と同じ状況になるなんて思ってもみなかった!
番組では、結婚指輪を無くした奥さんがそれを咎めない旦那さんに改めて信頼を寄せるという美談があったけど、私のも美談にしてほしいなぁ!
拾ってくださった誰かさん、ホントにホントにありがとうございました!!

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