2016年4月1日金曜日

思い出

四月になりました。
二月後半からの実家通いで、今のところ私の生活は一変しています。
でも、何とか介護認定が出たので、今日はデイサービスの一日体験に行っているハズ・・・
気に入ってくれれば良いのですが・・・
さて、先日の火曜日は父の病院で、夫A型が平日休みだったので車で連れて行ってくれました。
その帰り、お天気も良かったのでお花見がてらにドライブに行きました。
大型ショッピングセンターのフードコートで父は大好きなオムライスを食べ、珍しいモノばかりの店内をボチボチ歩き、ペットショップの前では可愛い小犬や子猫をじっと見ていました。
あまり長くは歩けないので車に戻ると、昔自分が住んでいたところに行ってみたいと言いました。
たまたま近くだったので、その辺りまで行くと、「ここだ、建物は違うけど、ここに住んでいた」と言います。その辺りに住んでいたことは知っていたので、「ここだったの、ふう~ん・・・」と見ていると、突然父が話し始めました。
「原爆の時、市内から逃げて来た人を何人も家に泊めたことがある。でも、お年寄りが多くて、亡くなった人も多かった」と・・・
そのような話は生まれて初めて聞きました。
母も結婚してからこれまで一度も聞いたことがなかったらしく驚いていました。
昭和3年生まれの父は、予科練に入っていました。
読書が好きで、戦記モノも多く読んでいましたが、父から戦時中の話を聞いたことはほとんどありません。
なので、ほんとにびっくりしました。
すると、今度は母が言いました。
「ウチの家は仙崎に住んでいたから、戦後、引き上げて来た人たちを何家族も泊めてあげたよ。町内会長さんが各家に割り振って、町内皆が世話をしたんよ」と。
母からは仙崎に住んでいたことや、戦時中の話は聞いていましたが、この話は初めてでした。
良く言われることですが、年を取ると、今のことは覚えられなくて忘れても、昔のことは良く憶えていると・・・
認知症の薬を増やしてもらって1ヶ月、少しずつ父の様子は上向いて来た感じがします。
一緒にご飯を食べる時も、笑顔が出たり、美味しいと言ったり・・・
回復するということはありませんが、少しでもゆっくりと変化して行けば良いなぁと思います。

0 件のコメント: